海洋深層水の低温エネルギー(水の冷たさ)は、建物の冷房に実利用されている。
1974年ハワイでは海洋深層水の資源利用研究のために州立自然エネルギー研究所の設立が決定され、1980年に世界最初の陸上研究施設(ハワイ深層水研究所)、1985年に産業団地を整備し、そこでは水深600メートルからくみ上げた海洋深層水で建物を冷房している。
低温エネルギーは、すべて電気で冷房するのに比べ電気代が10分の1ですむ。ハワイの例にヒントを得て、2000年にはコーネル大学(アメリカ)のキャンパスの建物冷房が大学近くの淡水湖の深層水を利用して行われるようになった。
また、五大湖の一つオンタリオ湖の深層水を使った冷房や、海洋深層水による熱帯の島々の冷房などの計画も始まっている。
夏場の電気量の半分は冷房に使われているので、海洋深層水利用による冷房が拡大すれば、大幅な節電効果が期待される。
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